墓石の基礎知識
お墓を建てる前に知っておきたい、役に立つ情報をご案内いたします。
墓石の各部名称
御一家の大切な財産ですから心をこめて確かなものを!
核家族化の定着によって墓地の需要は年々増大し各自治体の管理運営する公営霊園では拡張増設を繰り返しても供給が追いつかず、いづれも満杯の状況で、近年は宗教法人等の運営る民営の公園墓地が主流となっております。斯かる折、弊店では都市近郊での新規公園墓地の開発事業に積極的に参加協力して墓地不足の解消に寄与し、更に安心してお求め頂ける墓所と威厳と風格ある墓石工事の提供につとめ、法要供養のお手伝いから末永いアフターサービスにも万全を期しております。
お墓は石塔(石碑)が中心で、そのまわりに墓誌、香立て、花立て、灯龍等、墓の大きさに応じて、各種装飾物を設置出来ます。石塔のかたちは、五輪供養塔が墓塔であると同時に、仏菩薩そのもので五輪塔が本来のかたちですが、昨今では土地が広くとれない等の理由から、代々石碑(位牌墓)一基と墓誌で済ませる方法が主流で、石碑の型も和型、洋型、更に好みによってユニークなオリジナルデザイン碑も多く見られるようになりました。
お墓づくりの概念
1.墓地の地形方位
もともと墓は陰性なものであるので、陰陽調和をとる事が大切であり、日当りの良い東南向きが最良ですが、最近の公園墓地は、墓全体の明るさを充分工夫して作られているので余りこだわる必要はないでしょう。
2.墓域内の植木
植木は大きく成長して墓石や墓域を覆って暗くし、その根は地下の納骨室に安置されている遺骨の安静を浸しますので大きく育つものは避ける方が賢明です。
3.墓石
墓地に使う石は陽明な雰囲気を高め、品格を備えるためにも白御影石で統一するのが望ましいとされていますが、現代は独自性のあるカラフルな色や形のデザイン墓が流行しつつあり、いづれにしても永遠不変で且つ荘厳な品格を高められるよう硬く重量感のある材質を選びたいものです。
尚、墓は庭の延長ではなく、自然石をやたら持込むのは避けて、灯龍は実際に灯をともせる供養灯が理想的です。石塔は花崗岩(みかげ石)や、安山岩等の硬質な石が自然の風化にも堪えて美しく、更に台石も含めて同じ石で統一するのも調和がとれて良いでしょう。
4.墓は記念碑でない
亡くなられた人の功績を後々の子孫に鏡として伝えたい心情はわかりますが、墓はその人一代のものではありません。よく前衛彫刻や、芸術性豊かな墓、更に個人の胸像までたてた墓もありますが、これは後の人々の霊をまつる時の邪魔にならないよう留意する事も大切で、たとえ功績のあった方でも墓は代々の霊をまつる供養の場所であり故人の霊魂は生前の個性(自我)をすて、永遠なるホトケに成仏するのであるから、死後にまで生前の個人意識を墓に持込むのは考えもので、記念碑なら住いの庭や公園につくるべきもので、せいぜい墓には墓誌にその人の功績を記す程度にしたいものです。